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甲状腺疾患啓発・検査推進運動

2018年4月

5月25日は「世界甲状腺デー」

甲状腺疾患啓発・検査推進運動
「世界甲状腺デー」 ~甲状腺疾患を見逃さないために~

この度、日本甲状腺学会では「甲状腺疾患啓発・検査推進運動」の新たな取り組みとして、2008年に欧州甲状腺学会が「甲状腺の健康、甲状腺疾患治療の進歩の認識と理解を促進するための日」として制定した「5月25日 世界甲状腺デー」に合わせて、甲状腺疾患啓発・検査推進の啓発運動を展開することとなりました。

背景

本邦における甲状腺疾患の罹患数は500~700万人で、そのうち治療が必要な患者は約240万人と推計されます1)。しかしながら、実際に治療を受けているのは厚生労働省平成26年患者調査(平成26年10月単月)で約45万人と報告されており、未治療の患者が多く存在しているのが現状です。

その理由として、甲状腺疾患はよくある病気にもかかわらず多様な症状を呈するために、他の疾患と誤認したり、認識されなかったりすることの多い疾患であることが挙げられます。

この様な背景から、知らず知らずのうちに患者および一般市民の社会生活や日常生活の質の低下などに影響を及ぼしていることが少なくないと考えられます。
そこで、「世界甲状腺デー」に合わせて甲状腺疾患啓発・甲状腺検査推進運動を行うことで、「疾患に対する認識の向上」「所見とともに診断時に有力なデータが得られる甲状腺検査の推進」を行います。

1)浜田 昇:日本における甲状腺疾患の頻度と自然経過.Med Pract19:192,2002
浜田 昇:一般外来で見逃してはいけない甲状腺疾患の頻度.日医新報3740:22,1995
厚生労働省:人口推計(平成26年10月1日現在)
厚生労働省:平成26年患者調査
より推計ならびに集計

活動

  

シンボルマークとしてのロゴマーク「バタフライリボン」を作成

「バタフライリボンバッジ」の作成

ポスター「5月25日は世界甲状腺デー」の作成・活用

2016年

市民公開講座
  5月21日、ホテルJALシティ田町 東京の開催

2016年度のテーマ:健康的に「痩せたい」あなたへ〜医と食からのアプローチ〜

1 . 学ぼう、肥満の「し・く・み」(代謝肥満研究所 森昌朋 所長)
2 .日本女性1,000名の食と健康のデータからお伝えする“美人の食卓ダイエットメソッド”(予防医療コンサルタント一般社団法人ラブテリ 細川モモ 代表理事)
3 .世界甲状腺デー 楽しく学ぼう“女性に多い甲状腺の病気” (日本甲状腺学会 赤水尚史 理事長)

2017年

中日新聞・世界甲状腺デー甲状腺疾患啓発の広告掲載
5 月 21 日(日)朝刊

2017年度のテーマ:「もの忘れと甲状腺機能」(高齢者の認知機能と甲状腺機能)

1 .日本甲状腺学会理事長のことば(赤水尚史 理事長)
2 .日本甲状腺外科学会理事長のことは(今井常夫 理事長)
3 .代表的な甲状腺疾患「バセドウ病」「橋本病」について
4 .topics「甲状腺機能低下と認知機能の関係」(名古屋大・鈴木裕介 准教授)
5 .患者さんの体験談(リオ五輪競泳バタフライ 200m 銅メダリスト:星奈津美 選手)

2018年

市民公開講座
  開催

詳細はこちら

開催予定

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2019年

市民公開講座
  開催

【ポスター】
2019年市民公開講座ポスター画像

日本甲状腺学会が制定する「世界甲状腺デー」の目的

~世界甲状腺デーの大きな5つの目的~

甲状腺疾患の意識向上

甲状腺疾患治療の理解向上

甲状腺疾患の高い有病率を強調

甲状腺疾患の予防と教育の必要性にフォーカス

新しい治療の普及

欧州甲状腺学会が制定した「世界甲状腺デー」の目的(原文)

(略)marking it as a day to promote awareness and understanding of thyroid health and the advances made in treating thyroid diseases.

Established in 2008, World Thyroid Day highlights five major goals to: Increase awareness of thyroid health Promote understanding of advances made in treating thyroid diseases, Emphasize the prevalence of thyroid diseases, Focus on the urgent need for education and prevention programs, and Expand awareness of new treatment modalities.”

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