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日本甲状腺学会の紹介

理事長挨拶

理事長写真
日本甲状腺学会理事長
菱沼 昭

  この度、2021年11月18日の社員総会でご承認を受け、2021年11月21日より日本甲状腺学会理事長に就任いたしました菱沼 昭です。大変光栄に存知ますとともに、重責を全う出来るよう新たに気を引き締めて参りたいと思います。私は、今まで日本甲状腺学会の理事6年、監事を4年務めて参りました。今後とも皆様よりのご支援、ご鞭撻をお願いいたします。

 日本甲状腺学会は1958年に第1回の学術集会を甲状腺研究会として京都で開催し、1980年からは日本内分泌学会の甲状腺分科会として、1996年からは日本甲状腺学会として学術集会を開催しました。2021年で64回の学術集会を開催したことになります。しかし、一般社団法人として認められたのが、2020年10月になりますので、その間約63年が経過したことになります。

 現在日本甲状腺学会の学会員は3000人弱ですし、専門医も1000人弱で、日本の甲状腺学を牽引する最大の学術団体です。今後の未来構想に関して以下の課題を考えております。

若手甲状腺医の育成
  甲状腺疾患の頻度は高く、米国では一般人口の約5.9%が罹患しており、約4.8%が診断されていないと言います。日本に当てはめると数百万人の患者様がいることになります。甲状腺疾患は甲状腺ホルモンを測定することが第一歩ですが、疑って測定もされていない方が多数います。また、治療に精通している医師も少なく、診断治療にもっと光を当てなければなりません。今後、甲状腺学をキャリアーとして選んでもらえるような学会にしたいと考えています。
専門医制度の充実
  甲状腺の専門医は学際的なものがあり、単に内科医、外科医、小児科医のみならず、放射線科医、検査医、病理医、頭頸科医、婦人科医等の協力が必要となります。その意味でそれぞれの専門性を活かした専門医が必要となります。日本甲状腺学会は多方面の医師に参加していただける専門医制度を目指しています。
検査の標準化
  現在、ホルモン検査のキットを厚労省から承認されているメーカーは日本には10社があります。しかし、各社は独自の測定法を持っているので、キットを変えれば違う値が出てしまいます。それを解決する方法がハーモナイゼーションですが、TSHに関しては本年3月末日をもって各社の値が一致するよう要請をいたしました。また、日本人基準範囲を決定しましたが、年齢は20歳から60歳までとなっています。今後、高齢者、小児、妊婦の基準範囲の設定が必要となります。また、FT4に関しては標準化という別の方法がありますが、その日本国内実施に向けて努力したいと思っています。
女性支援
  日本甲状腺学会の男女分布を年齢別に見ますと、20歳代では50%以上が女性となっています。また、患者数にしても3/4が女性です。しかし、専門医、評議員の数を見ますと女性の数がなかなか足りていないのが現状です。今後、女性に進出できる学会になるよう援助したいと思っています。

 以上、一部の課題のみを説明しましたが、この他、基礎研究者への支援、臨床重要課題の充実、国際協力への関与、臨床重要課題等から発出されたガイドラインの周知等、与えられた使命は枚挙に暇がありません。

 私たちは上記を実現するために努力したいと存知ますので、よろしくお願いいたします。

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